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2015/08/23 17:00

こんにちは!イーハトーヴの森 店長のSATOKOです。

さて今日も引き続き「香りとの出会いについて」のお話をしたいと思います。


前回は調香を学ぶに至るまでの話をしましたが、「調香って何?」という話からしたいと思います。

調香とは香水を作る技術、パフューマー(調香師)の基礎のような勉強です。
それは幾種類もの香りを覚えることから始めるのですが、

形のない香りを覚えるためには、豊富なボキャブラリーがないととても追いつかない!


例えば「甘い」と感じても、その「甘い」と感じる香りが10種類あれば、

どのようにしてその10種類の甘い香りの区別を頭の中で付けるのか・・・?

だから例えばある香りを覚えるのに、「子供のころお気に入りだった消しゴムの香り」とか、

「〇〇さんのお家の匂い」とか(笑)、自分のなかにある香りの記憶と結びつけながら覚えていくのですが、

たった40~50種類の香りでさえ、もうネタが尽きてしまって・・・(^^;


それがプロのパフューマーなら何百種類、いや何千種類の香りを記憶しているというのだから本当に驚きです。

その基礎の上に立って、初めて調香という作業ができるのですが、あとはもうバランス感覚とセンスの世界!

“調香”はとても創造的なものなので、有名なパフューマーともなるとクリエイター、いえ、アーティストと言えるかもしれません。


ところで当時調香を教えていただいた先生は、香水の本場、グラースで学ばれたこともあり、

教材にはフランスから取り寄せた高級香料を使われていたことも、現在このように香りを扱う仕事を始めた時に

質のいい本物の香りと、そうでないものがすぐに見分けられて、大変ありがたいと思うのです。
あとどんなに多くの香りを嗅いでも麻痺しない鼻になってしまったことも!(笑)


その後、調香の世界からは離れてしまいましたが、大変な基礎も含めてとても楽しかった!
ちなみにその後、私の好きな香りは“フローラルフルーティー”系にだいたい偏っているということも分かりました♪


さて、雑貨などの展示会に行くと香りに関する商品は本当にたくさんあって、当然どれもいい香りなのです。

でも、本当に調香バランスの絶妙なすばらしい香りに出会ったときは、

「う~ん、いい香り。」ではなく、「すごい!」と思わず口に出ちゃいます。

もちろん私自身の好みもあると思いますが、そんな香りに出会うとゾクゾクさえしちゃいます!

そしてしばらく余韻が残ります。


だからショップで取り扱う香りの商品には、

「いい香りだけど、これ、どこにでもありそうな香り」ではなくて、

お客様から「なにこれ?! いい香り~!!」と言われるような香りを探していきたいと思っています!(^^)


なんだか最後は所信表明(?)のようになっちゃいましたが、

お店の名前の前に『色と香りと癒しの雑貨店』と付けた所以がお分かりいただけたでしょうか?

残る「色」と「癒し」については、またいつか熱く語りたいと思いますので、乞うご期待!(笑)



★調香の勉強に使っていた香料(精油)。これらをバランスの良い香りになるよう少しずつ混ぜ合わせ、

最後にエタノールで薄めると香水が出来上がります。


★グラース産のローズとジャスミンの精油。これ1本で5000円~8000円くらいだったと記憶しています(@@)

(もちろん全ての香料がこんなに高いわけではなく、精油を搾取しやすい香料は数百円のものもありました)




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